水中の腐食(pHとの関係)
- 鉄はpH4以下になると急激に腐食する
- 銅管はpH6.5程度の微酸性で腐食速度が速くなる
異種金属の接触による腐食
水中でイオン化傾向の異なる金属を接触させると、イオン化傾向の大きい方の金属が腐食する(陽極となるため)
イオン化傾向表
開放系配管の腐食
開放系配管における炭素鋼の腐食速度は80℃位までは水温上昇とともに速くなる
80℃を超えると配管内の溶存酸素が低下して(開放部から逃げる)腐食速度は遅くなる
※密閉系の場合は水温が高くなればなるほど速くなり続ける
すきま腐食
フランジ接合部などのすきま部が優先的に腐食される現象
流速の影響( 潰食 )
流速が速くなると腐食速度も速くなる
一部の流速域では腐食速度が減速する
流速が速くなり金属表面の不動態被膜が壊れて腐食すことを潰食(かいしょく)という
エルボやレジューサーなどの乱流の起こりやすい箇所で発生しやすい
応力腐食
圧縮応力より引張応力のかかる部分に発生する
脱亜鉛腐食
銅管の青銅製仕切弁では青銅製の弁本体より黄銅製の弁棒に発生しやすい
蒸気管の腐食
蒸気管では往き管より還り管に発生しやすい
帰り管では凝縮水(ドレン)が二酸化炭素により酸性になっているため
還り管はステンレス管にするなどの対応が望ましい
その他の腐食
迷走電流腐食
直流電気軌道の近くに埋設された鋼管は、迷走電流による腐食が発生しやすい
腐食する場所は電流が流出する部分
マクロセル腐食
電位差によって陽極側が腐食する現象
土中から鉄筋コンクリートを貫通する配管が鉄筋と接触している場合、電位の低い土中部分が腐食する
ガルバニック腐食
鋼管と銅管、鋼管とステンレス鋼管などの異種金属の接触腐食
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